私学振興大会
先日、機会あって「私学振興大会」というものに行ってきた。
静岡市某ホテルで約1時間程度の催しだが参加者の熱気でとても暑く感じた。
今回で2度目の参加となるが、内容は県内の私学関係者が集まり、私学に対する助成金の増額等を行政に陳情するっといったものだった。自分は子供を私学に通わせ日本教育の仕組みを理解しているつもりだったが、参加してみないとわからない「なるほど」という仕組みがある。
私学助成(しがくじょせい)とは、国および地方公共団体が行う、私立の教育施設の設置者、および、私立の教育施設に通う在学者(または在学保護者)に対する助成のことである。
国からの助成金は、私学と公立とでは天と地の差があり、私学はその差額を高い授業料として在学者が負担している。
助成金は税金から負担しているので、差額分+授業料まで払うと、授業料の二重払いということになる。
人間一人にかかる教育費は誰であっても基本的に同じだ。それなのに私学だからといって助成が異なり負担額の差が発生している。更に助成金は学校の特色により異なり一定ではない。そんなのおかしい。
今後は公立高校が100%助成となるという、マニフェスト提案がでているらしい。「タダ?」ってこと。
なにが言いたいかというと、
世間では、教育間格差とかいって「財力のあるものだけが良い教育を受けられるのはいかがなものか?」と揶揄される傾向にあるが、
それは違うと思う。高い授業料を払うから良い教育を受けられるという訳ではない。
教育の内容の差はその学校の教育に対する考え方・理念の差であったり、重要なのは親の教育への考え方でしかないと思う。
現状、国からの助成だけを考えると、私学と公立は対等ではないように思う。
実際に県内私学は、幼稚園約8割、高校3割、各種学校や大学で9割のシェアがある。小中学校を除けば想像以上だ。
更に、その殆どが県内企業に就職し重要ポストで活躍して県内産業の成長のいったんを担っている。
国はもう少し私学への助成金に対する考えを見直してもいいのではないだろうか。
少々乱暴な考え方だが補助金(助成金)が同額なら私学だろうが公立だろうが授業料はあまり変わらない、
また教育レベルの高低は私学・公立に関係なく存在している、自分の子供に望む教育チョイスをするのが重要で、費用との因果関係はあまり意味をなさない。
振興大会によると少子化に伴い定員割れの私学は僅かしかないが、今後の教育環境は行政が考えるよりももっと速いスピードで変化し、私学がもっと減るだろう。政権交代もあり教育費に対する行政の考え方も厳しくなっていくだろう。私見だが公立も同様のレベルだと思える。
不況も重なり社会環境も変化を続けている、
子供たちの世代にはどのような社会になるのか全く想像はつかないが、今の大人の決断が重要になる。
私は今、子供の通う小学校に対し、子供たちに良い環境を提供できるのなら・・微力ではあるが何か出来る事がないかと常に考えている。今後はもう少し違う視点からも教育に関わっていかなくてはと強く感じている。